「先祖代々」のお位牌とは? 作成する理由から購入方法までを解説!

「先祖代々のお位牌」とは?

一度の人生でお位牌を購入される方は多くはいません。そんな中、「先祖代々のお位牌を作成して下さい。」と言われても、どうしていいのかわからないですよね。

そこで、こちらのページでは、「先祖代々のお位牌」の意味合いから購入、注文方法まで極力丁寧にご説明致します。

先祖代々のお位牌とは?

「先祖代々」のお位牌とは?

はじめに、「先祖代々のお位牌」とは何なのかをご説明します。

端的に説明すると“全てのご先祖様をまとめた1本のお位牌”になります。私達が授かっている命は、両親、祖父母、曽祖父母・・から引き継がれた大切な命です。ご先祖様が、その時代時代において苦労をしながら命を繋いできたことに感謝をしながら「今」を生きていく事は、心を豊かに生きていく事のできる1つの要因となります。

先祖代々のお位牌を作る理由とは?

次に、先祖代々のお位牌を作る理由について説明致します。

多くの人は、身近な方がお亡くなりになった時にお位牌を作成されますが、遡って「多くのご先祖様にも感謝の気持ちをもって手を合わせましょう」という意味合いで先祖代々のお位牌を作成し、設置しています。

また、以下の場合でも先祖代々のお位牌をお作りしています。

ご先祖様のお位牌を1つにまとめる多くのご先祖様を1本のお位牌に

長い年月を経ると、お仏壇の中のお位牌が増え、新しいお位牌を設置する事が難しくなるケースがあります。その際に「先祖代々のお位牌」を作成して、ご先祖様を1本のお位牌にまとめることが可能です。

そして、まとめる際には、両親や祖父母など比較的新しいご先祖様のお位牌は残し、それ以前のご先祖様を「先祖代々のお位牌」にまとめることもおすすめしています。

お仏壇のサイズなど、お位牌の設置できる本数は家々によって異なりますので、ご不明な点がございましたらお気軽にご連絡下さい。

また、まとめられたご先祖様の戒名や没年月日、俗名、行年等は、過去帳もしくは幅広位牌に記載して、後世に残していくこともおすすめしています。

お寺や納骨堂に置く

お寺や納骨堂にご先祖様のお位牌を

お寺の位牌堂や納骨堂にも「先祖代々のお位牌」を設置します。

お寺の位牌堂では、幅広位牌を用いて全てのご先祖様の戒名を記入する場合もありますが、設置スペースが限られていると「◯◯家先祖代々之霊位」といったお位牌が設置されます。

先祖代々のお位牌と宗派について

先祖代々のお位牌の宗派について

一般的に先祖代々のお位牌は“浄土真宗以外”の方が作成します。浄土真宗は基本的に霊や魂という表現をしませんので「◯◯家先祖代々之霊位」や「◯◯家先祖代々之精霊」というお位牌はお作りしません。

浄土真宗の方は、過去帳繰り出し位牌を作成しお仏壇に設置します。

先祖代々のお位牌の購入方法(作成依頼方法)

さて、ここからは「先祖代々のお位牌」の購入、注文方法についてご説明したいと思います。

お位牌の種類の選び方

お位牌の種類は、どのようなお位牌でも大丈夫です。お仏壇の種類に合わせたり、お好みでお選びください。

お位牌のサイズの選び方

戒名が記されたご先祖様のお位牌より大きめのお位牌をお選びください。一般的には1サイズ大きければ大丈夫です。

表面の文字の表記の仕方

・「◯◯家先祖代々之霊位」

・「◯◯家先祖代々之精霊」

・「◯◯家先祖代々」など

裏面の文字の表記の仕方

一般的に裏面は“無記載”または“施主名”を記載します。

「魂入れ」「お精入れ」をお寺に依頼しましょう

先祖代々のお位牌が出来上がったら、お手次のご寺院様に魂入れ(お精入れ)をお願いしましょう。その際に、処分するお位牌があれば一緒にお参り頂くと良いでしょう。

先祖代々のお位牌の置く位置は?

先祖代々のお位牌の置く位地は?

お位牌が出来上がり、魂入れのお参りを終えたら、お仏壇の中に設置して下さい。

お仏壇の中に他のお位牌がない場合は、ご本尊に向かって左右どちらに置いても大丈夫です。(当店では右側に設置させて頂いております。)

お仏壇の中に他のお位牌が有る場合は、左側に新しいご先祖様のお位牌、右側に先祖代々のお位牌または古いご先祖様のお位牌を設置します。