夫婦位牌、連名位牌とは?作成、購入する際のポイントを解説(Q&A)

「夫婦位牌」「連名位牌」とは
近年、1人につき1本のお位牌ではなく、夫婦位牌や連名でお位牌を作成される方が増えてきました。こちらでは夫婦位牌や連名位牌について詳しくご説明させていただきます。

夫婦位牌、連名位牌とは?

夫婦位牌、連名は位牌とは、1本のお位牌に夫婦など2人分の戒名が記されたお位牌のことをいいます。

従来は、1本のお位牌に1人分の戒名をお入れしてお作りすることが一般的でありましたが、2、30年ほど前から夫婦位牌や連名位牌が一般的に普及してくるようになりました。

お仏壇がコンパクト化し、お位牌の設置スペースが限られてきたことも普及してきた一つの要因ではないかと思います。

夫婦位牌、連名位牌の購入や作成にあたり、お客様から頻繁にいただくご質問をもとに、いくつかのポイントをまとめましたのでご参照ください。

夫婦位牌、連名位牌の作成、購入時のポイント

お位牌の種類やサイズは?

夫婦位牌、連名位牌の作成、購入の際、種類やサイズに決まりはありません。
どんなに小さなお位牌でも、2霊分の戒名を記入するスペースが設けられています。

お仏壇の種類やサイズに合わせてお好みのお位牌をお選びいただければ大丈夫です。

男性と女性の配置について

夫婦位牌、連名位牌の戒名の並びには決まりがあり、男性が向かって右側、女性が向かって左側になります。

親子や兄弟姉妹など、同性での連名位牌を作成する場合には、先にお亡くなりになられた方を向かって右側に記入されると良いかと思います。

裏面の文字の配置について

夫婦位牌 裏面

△パターン②は表面と裏面が背中合わせになります。

夫婦位牌、連名位牌の裏面の文字の入れ方は、基本的に2パターンあります。

1つ目のパターンは、表面同様に右側に男性、左側に女性を記入します。

2つ目のパターンは、左側に男性、右側に女性を記入します。こちらの場合、表面と裏面が背中あわせになり、分かりやすいということから、こちらのパターンで指定をいただくこともあります。

連れ添いの方が、ご存命の場合は?

ご夫婦のうち、お一人がお亡くなりになり、後々のことを考え夫婦位牌を作成されたいという方が多くいらっしゃいます。

その場合は、男性が亡くなられた場合は右側に、女性が亡くなられた場合は左側に戒名を記入して、片側を空白にして作成します。裏面も同様に片側を空けて文字入れを行います。

その後、連れ添いの方が亡くなられた際に、空白にしておいた場所に追加で文字入れを行います。

当店ではもちろんですが、お近くのお仏壇屋さんに相談をすれば追加での文字入れは対応していただけます。

連れ添いの方のお位牌があり、新たに夫婦位牌を作成する場合は?

先に夫婦のお一人がお亡くなりになり、お一人用のお位牌が作成してある状態で、その後、連れ添いの方がお亡くなりになって、夫婦位牌を作成されたいというケースがあります。

その場合は、先に、夫婦位牌や連名のお位牌を作成されることをお勧めいたします。

作成後は、お寺さんに「魂入れ」のお参りをしていただき、さらに、前に作られたお一人用のお位牌は不要となりますので、併せて「魂抜き」のお参りをしていただいて処分をしてください。

お位牌の処分については、お寺様に確認を取っていただくことをお勧めいたします。お寺様が対応できない場合は、お仏壇屋さんにご相談ください。当店でもお位牌の処分について対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

夫婦以外で連名位牌を作成しても大丈夫?

夫婦以外で連名のお位牌を作成しても問題ございません。親子や兄弟、姉妹など連名でお位牌を作成される方は多くいらっしゃいます。

1本のお位牌に3名以上の戒名を入れる事は可能ですか?

一般的なお位牌には、2霊から3霊までは記入が可能です。お客様のご要望により3霊をお入れしたこともございます。

さらに多くのご先祖様の戒名を記入されたい場合は、幅広位牌という商品がございますので、そちらをお求めいただければ、多くのご先祖様を記入することが可能です。