過去帳の素材について解説(和紙と西洋紙の違いについて)

過去帳の素材について
過去帳に素材の違いがあることをご存知でしょうか?過去帳の本紙部分(文字を書く部分)の素材によって過去帳本体の金額や耐久性が異なります。こちらのページでは、素材によっての違いを説明させていただきます。

過去帳の素材の種類について

過去帳の本紙には、大きく分けて「和紙」と「西洋紙」が使用されています。

一般的に和紙の過去帳は薄い茶色(褐色)に仕上がっており、西洋紙の過去帳は白色で仕上げられています。
もともとは和紙で製作されていたものが、時代の流れにより西洋紙タイプの過去帳が流通されるようになりました。

それぞれの素材の過去帳の価格(金額)について

西洋紙の過去帳の方が、和紙の過去帳よりもお値打ちに提供されています。
金額で言うと1番小さいサイズで、西洋紙の過去帳は2,000円前後から、和紙の過去帳は5,000円前後で一般的には販売されています。

それぞれの素材の耐久性について

素材の違いで1番差が出てくるのが「耐久性」です。

これまで、様々なお客様の過去帳を取り扱わせていただきましたが、西洋紙の過去帳は20年から30年で色合いが変色し、カビなどのシミが付着してくるようになります。環境にもよりますので一概には言えませんが、生活環境内における湿気や紫外線に対してそれほど強くはありません。

西洋紙モザイク

△シミのついた過去帳。西洋紙の過去帳には、しばしば見受けられます。

一方、和紙の過去帳は、100年以上の耐久性を有しています。室町時代や江戸時代からの過去帳をお持ちの方もいらっしゃいますし、お寺で使用されている過去帳は全て和紙製の過去帳になります。

また、和紙の過去帳は、修復ができることも特徴の1つです。破れた場合や汚れた場合に専門の職人さんにお願いすれば元通りに直すことが可能です。
※傷み具合により、修復内容や金額などをご提案しております。

おすすめの素材は?

当店で取り扱っている過去帳は全て「和紙製(鳥の子和紙)」となります。基本的に過去帳は、世代を超えて引き継がれていくものになりますので、より耐久性のある商品をご提案させていただいております。

ホームページには掲載されておりませんが、西洋紙タイプの過去帳の取り扱いも行っておりますので、ご希望の方は何なりとお申し付け下さい。

また、過去帳の修理修復も承っておりますので、何かございましたらお気軽にご連絡いただければ幸いです